例: 加重平均換算を使用したデータ フローの設定
加重平均換算 (WAT) はストック科目向けの科目設定です。デフォルトの数式は、フロー科目からデータを引き出してストック科目にそれを投入します。その後、加重平均換算によって、平均周期為替レートで差額の通貨を換算します。これにより、加重平均換算が提供されます。追加設定: "残高のリセット" と "リセット時に残高を移転" によってデータフローを自動化できます。
詳細については 、加重平均換算科目の作成 および 概念: 加重平均換算を 参照してください。
ステップ
この例では、カスタム科目または総勘定元帳科目を使用します。このウォークスルーでは総勘定元帳科目を使用し、一般的な総勘定元帳とカレンダーの設定について説明しています。インスタンスによっては、ここでの設定と異なる場合があります。- "利益剰余金 - 期首" という名前の"利益剰余金"の子科目を作成します。
- 新しい "年初来の収益 (損失)" 科目を、"利益剰余金"の子科目として作成します。
- "純利益"科目の科目設定を確認して確定します。
- "利益剰余金 - 期首" 科目用の初期貸借対照表を設定します。
- 通貨タグ付き分割を使用して "利益剰余金 - 期首" の当初残高をシードします。
- 貸借対照表科目を "貸借対照表" シートに追加して、データの流れを確認します。
このウォークスルーでは、
"利益剰余金"
科目の保存データを計算値に置き換えます。その後、移転は自動的に累積されます。この科目の既存のデータを保存したい場合は、データをエクスポートしてください。もしくは、移行のサポートについて当社にお問合わせください。利益剰余金の合計科目への変更
"利益剰余金"
科目は、ほとんどのインスタンスで総勘定元帳リストに含まれています。"利益剰余金"
を合計科目にするには、子科目を作成します。このステップでは、
"利益剰余金"
に含まれるデータを新しい子科目へ移動します。デフォルトの数式を子科目に追加するときは、データを削除します。- 利益剰余金の編集
- "利益剰余金"科目を合計科目にする準備を整えます。
- ナビゲーション メニューで"モデリング"をクリックします。次に、"総勘定元帳科目"をクリックします。
- 科目リストで"利益剰余金"科目をクリックします (利益剰余金科目は通常、"負債と純資産">"純資産"にあります)。
- 設定で以下のようにします。
- 名前を「利益剰余金 - 期首」に変更します。
- "為替レート"を "平均: 月平均" に変更します。
- "保存"をクリックします。
- "利益剰余金 - 期首科目" の作成
- 加重平均換算の移転を受け取る新しい科目を設定します。
- 科目リストで、"利益剰余金 - 期末" をハイライト表示します。
- ツールバーで"新規科目を作成"をクリックします。
- 以下を設定します。
- コード: コードは「REBeg」
- 名前: 「利益剰余金 - 期首」
- タイプ: ストック科目の子科目であるため、デフォルトで "ストック" と設定されています。
- 累積タイプおよび実績タイプ: "差額" をクリックして、この科目が "年初来の収益 (損失)" から加重平均換算の移転を受け取ることを許可します。この科目にデータを入力することはないため、この設定がこの科目にその他の影響を与えることはありません。
- "データ タイプ"は、以下に従って設定します。
- デフォルトの数式: 数字の 0 (ゼロ) を入力します。"数式" にゼロを指定すると、この科目はシートで読み取り専用になります。この科目では、初期残高および受け取る移転の入力すべてを累積します。
- 加重平均換算: チェックボックスをオンにして有効化すると、この科目は "年初来の収益 (損失)" 科目の期末残高を受け取ることができます。
- 為替レート: "平均: 月平均" を選択します。当初貸借対照表に通貨タグ付き分割が追加されているため、この科目では通貨換算を行いません。ベストプ ラクティスとしては、この設定を "年初来の収益 (損失)" の為替レート タイプと一致させます。
- 結果
- このステップを終了すると、総勘定元帳科目リストは、以下のようになります。

新しい "年初来の収益 (損失)" 科目の作成
ほとんどのインスタンスには "年初来の純利益
" が含まれています。ただしこの科目は、このウォークスルーで必要な方法で編集することができないため、適切な設定ができる新しい "年初来の収益 (損失)
" 科目を作成します。
- 科目リストで、"利益剰余金 - 期末" 科目をクリックします。
- ツールバーで"新規科目を作成"をクリックします。
- "科目詳細"で以下を設定します。
- コード: 「YTDNI」
- 名前: 「年初来の収益 (損失)」
- ロールアップ先: 「利益剰余金 - 期末」が指定されていることを確認します。
- タイプ: ストック科目の子科目であるため、デフォルトで "ストック" と設定されています。
- 累積タイプと実績タイプ: "差額" を選択します。この設定では、累積あるいは定期的な合計ではなく、期間ごとの変化に対して為替レートを適用します。
- デフォルトの数式: 純利益科目コードの「ACCT.Net_Income」を入力します。 この科目は、純利益科目から定期的に値を取得して、その値を累積します。
- 加重平均換算: チェックボックスをオンにします。この科目では、差額を累積する前に選択した為替レートで差額を換算します。これにより、為替レートによる影響がフロー科目のデータに一致することになります。
- 残高のリセット: チェックボックスをオンにして、"年" を選択します。この科目は、12 月末日まで累積した後、残高をゼロにリセットしてから累積を再開します。
- リセット時に残高を移転: チェックボックスをオンにして、"利益剰余金 - 期首" を選択します。この科目では、年末時点の残高が翌年の開始時に "利益剰余金 - 期首" 科目に移転されることになります。
- 為替レート: "平均: 月平均" を選択します。純利益科目で使用される為替レートと一致させて、為替レートによる影響を調整します。
このステップを完了すると、科目リストは以下のようになります。

純利益 (損失) の設定の確認
お使いのインスタンスには、損益計算書向けの "純利益" ルート科目が含まれています。ルート科目が新しい "年初来の収益 (損失)" 科目と連携する設定になっているかを確認します。
- "純利益"科目をハイライト表示します。
- 設定で、為替レートに "平均: 月平均" を選択します。
- "保存"をクリックします。
利益剰余金の初期残高用シートの作成
利益剰余金のシードにまだ通貨タグ付き分割を使用していない場合は、各組織のそれぞれ通貨の為替レートを手動で入力または計算することになります。科目のシード時に各通貨に同じ履歴値を使用する場合、通貨タグ付き分割を設定しても、このデータが変更されることはありません。この機能の概要については 、初期残高の通貨タグ付き分割を 参照してください。- "モデリング">"組織割当シート"に移動して、標準シートを作成します。名前には、「RE の当初残高入力」と入力します。
- "利益剰余金 - 期首" 科目をシートに追加して、"初期の残高を表示"をクリックします。
- 属性に"通貨 (システム)"を追加します。通貨タグ付き分割の場合、この属性がシートに必要です。
- このシートへのアクセスを許可する組織を追加して、保存します。
このステップを完了すると、次のようなシートが表示され、通貨タグ付き分割が許可されます。

"利益剰余金 - 期首" の初期残高のシード
このウォークスルーでは、利益剰余金を 3 種類の通貨で追跡する組織がいくつかインスタンスに含まれています。- 本社は、英国ポンド (GBP) を使用しています。
- 研究開発部門は、英国ポンド (GBP) を使用しています。
- 営業およびマーケティング部門は、米国ドル (USD) を使用しています。
- 営業およびマーケティング部門内の部署であるカナダ営業部は、カナダ ドル (CAD) を使用しています。
- 営業およびマーケティング部門内の部署である米国営業部は、米国ドル (USD) を使用しています。
- 営業およびマーケティング部門内の部署であるマーケティング部は、米国ドル (USD) を使用しています。
カナダ営業部は、営業およびマーケティング部門にロールアップされ、営業およびマーケティング部門は、英国本社にロールアップされます。入力が必要なのは、各通貨の最下位組織の初期残高のみです。この例では、研究開発部門、カナダ営業部、米国営業部、マーケティング部の 4 つの最下位組織 (サブ組織がない組織) があります。
初期残高をシードするには、次の手順に従います。
- ナビゲーション メニューで"シート"をクリックして、"RE の初期残高入力"シートを開きます。
- "バージョン" ドロップダウンで "実績" を選択します。"組織" ドロップダウンで最下位組織を選択します。ここではカナダ営業部を選択します。
- カナダ営業部のすべての組織がロールアップ先に注意します。カナダ営業部は、営業およびマーケティング部門と本社の 2 つの組織にロールアップされます。それぞれのロールアップ先の組織の通貨が、GBPとUSDであることに注意します。
- ステップ 3 に記載の各通貨および組織の通貨の分割を追加します (ここでは、CADを追加します)。
- "利益剰余金 - 期首" の"初期の残高"列のセルを右クリックします。"分割を追加" を選択して、以下を実行します。

- 通貨に応じた分割名を入力します。CADから始めます。
- "通貨"列のセルのドロップダウンの矢印をクリックして、分割名と一致する通貨を選択します。

- それぞれの通貨分割の初期残高を入力します。

- シートを保存します。
初期残高をシードすると、最下位組織には 3 種類の通貨すべての値が時系列で表示されます。

販売部門およびマーケティング部門などのロールアップ先の組織は、その組織の通貨でのみ合計を表示します。セルを調べて、すべての通貨についての関連組織とその値を確認します。

結果のデータフロー
4 つの科目 ("利益剰余金"、"利益剰余金 - 期首"、"年初来の利益 (損失)"、"純利益") のうち、シートで更新する科目は "純利益" のみです。この例では、純利益は、収益と経費のアクティビティに基づく計算値です。簡略化のため、ここでは毎月の損益計算書の純利益を同一額の 75,000 米ドルとして算出します。このデータは、デフォルトの数式から貸借対照表の "年初来の収益 (損失)" に反映されます。"年初来の収益 (損失)" のデータでは、差額について通貨換算が行われた後、年間の累積が行われます。

この貸借対照表では、"年初来の収益 (損失)" セルがグレーで表示されていることに注意してください。これは、チームのユーザーがデータを編集できないことを意味しています。セルには青の三角形も表示されています。これは、算出値であることを意味します。"年初来の収益 (損失)" のセルを調べて、データが純利益を取得して累積したデフォルトの数式の計算結果であることを確認してください。

"年初来の収益 (損失)" の残高は、年末にゼロにリセットされてから、累積が再開されます。

"利益剰余金 - 期首" 科目のセルもグレーで表示されています。これは、科目に数式があり、ユーザーが編集できないデータであるためです。残高は月ごとに変化しません。会計年度の始めに、この科目は "年初来の収益 (損失)" から残高の移転を受け取り、その残高を前年度の残高に累積します。
