概念: Expense Protect
Expense Protect では、機械学習によって経費レポート行が評価され、リスク レベルとインサイトが提供されるため、問題のある経費を特定できます。Expense Protect では、過去のデータ パターンに基づいて傾向を特定し、経費に関するインサイトを向上させ、機械学習モデルを継続的に改良し、さらなる改善を可能にします。
Expense Protect では、レコードに 50 行以上がある経費アイテムのみが評価されます。
Expense Protect を使用すると、手作業でのレビューが必要な経費レポートの数が削減され、以下の作業を効率化できます。
- 承認
- 払戻し
- 決済
Expense Protect を有効にするには、提出済みの経費レポート行がテナントに 10,000 件以上必要です。 データ収集から除外する国を選択すると、その国における支払先の経費レポートに対して Expense Protect を使用できなくなります。その結果、必要な経費レポートの数が不足する可能性もあります。
リスク スコア
Expense Protect では、リスク評価の基準としてリスク スコアが使用されます。これらの値の範囲は 0 ~ 100 です。これらのスコアは、"ドラフト" ステータスでない経費レポートに含まれる、異常な経費レポート行を特定するのに役立ちます。経費レポートを提出すると、Expense Protect によって各経費レポート行にリスク スコアが割り当てられます。すべてのスコアが評価されると、経費レポート レベルに最も高いリスク スコアが割り当てられます。
リスク スコアは、組織内における他のすべての経費レポートと比較して、その経費レポートがどの程度異常であるかを示します。例: インドへの出張時の航空券の予測金額は 2,420 USD です。社員が 9,782 USD の経費レポートを提出したとします。Expense Protect によって、組織内における同様の経費レポートの 95% と比較して、経費レポートの偏差が検出されます。その後、Expense Protect によって経費レポートに 95 のリスク スコアが割り当てられます。
異常な経費レポートを特定するために、"経費レポート行" ビジネス オブジェクトの以下のレポート フィールドを使用してカスタム レポートを作成できます。
- Duplicate Expense from Expense Protect
- リスク スコア
- Risk Score for Amount Anomaly
- Risk Score for Duplicate Expense
- Risk Score for Incorrect Expense Item
- 経費アイテム候補
Expense Protect では以下のモデルが使用されます。
- Amount Anomaly: 特定の経費アイテムに対して想定される金額を予測し、その予想金額を経費レポートのデータと比較して、入力金額と予測金額の差を反映したリスク スコアを返す。
- 経費の重複: 支払済みおよび処理中の経費に対して明細化されていない経費の重複を検出する。機械学習により、テナント内の 6 か月分の経費 (経費レポート日を含む) をさかのぼって参照し、重複する経費を検出します。支払済みの経費レポートが重複として認識されるようになるまで、2 ~ 3 日かかる場合があります。Expense Protect では、以下の値が一致する支払済み経費が評価されます。
- 金額
- 通貨
- 経費アイテム
- 経費日
- 支払先
Expense Protect では、以下のいずれかの場合に経費が重複とみなされます。- 1 件の経費は立替払経費で、もう 1 件の経費には一致するクレジット カード取引がある。
- 両方の経費は、立替払経費です。
- Incorrect Expense Items: レポートのデータに基づいて、選択した経費アイテムの確度と代替アイテムの確度を比較する。Expense Protect は、経費アイテムの変更が必要である可能性を反映したリスク スコアを返します。
リスク レベル
リスク レベルとインサイトは、以下のような経費の矛盾や不一致を特定するのに役立ちます。
- テナントの履歴データに基づく経費ポリシーに準拠していない。
- テナントの履歴データに基づいて定義された支出の閾値を超える。
リスク レベルの表示設定を定義することで、リスク スコアと組織のリスク閾値に基づいた操作を円滑に行うことができます。
"経費リスク レベル設定の管理"
タスクのリスク スコアを使用して、経費リスク レベルを定義できます。モデルごとにデフォルトのリスク レベルとリスク範囲が用意されています。承認者およびレビューアは、Expense Protect によって評価された経費データを、
"経費レポート ワーク エリア"
レポートの以下の列で確認できます。
- リスク インサイト
- リスク レベル
この情報は、My タスクで受信する経費行の詳細にも表示されます。
"リスク インサイト"
列には、リスク レベルが中および高の経費に対して、以下のカテゴリが 1 つ以上表示されます。
- Amount Anomaly
- 経費の重複
- Incorrect Expense Item
選択した経費アイテムが不適切な場合、
"経費アイテム候補"
フィールドの経費行の詳細に経費アイテム候補が表示されます。リスク スコアの生成中にエラーが発生した場合、"処理待ち" リスク レベルが表示されます。
"経費のリスク スコアの生成"
タスクを使用して、リスク スコアを手動で再生成できます。