概念: Worksheets 関数を使用したデータ分析
データ分析とは、データの収集、消去、整形、およびそれに続く集計と分析で、繰り返し行われるプロセスです。ワークシートでは、Workday のライブ データを操作できるようにしてワークフローの効率を向上させたり、分析ワークフローを改善するワークシート固有の関数を使用したりできます。
これらの各手順を行う際は、データ操作用に新しいワークブックを作成し、元のデータはバックアップとして保存しておいてください。
収集
Workday 内外のリソースからデータを収集して、データを揃えます。生データが完全であることを確認してください。データ収集中に行えるアクションの概要を以下に示します。
- Workday 外にあるデータからワークブックを作成するには、ドライブから を選択します。
- を選択して、Workday レポートのライブ データをワークブックに追加します。データ ウィザードは、ワークブックに挿入するデータのサブセットを特定するのに役立ちます。
- ライブ データをリフレッシュするスケジュールを作成して、データを最新の状態に保ってください。
- ARRAYAREA 関数を使用して、データを制約のない配列間でコピーすることで、クリーンアップ ステップで操作する一連の整理された生データを作成します。ARRAYAREA は、指定されたセル アドレスに基づいて、配列数式の含まれる範囲を返します。配列は、Workday レポートまたは配列数式のいずれかから取得できます。
クリーンアップ
重複をなくしたり、空のワークブック値をトリミングしたりして、必要な情報のみにデータを絞り込みます。
ワークシート固有の以下の関数が使用できます。
関数 | ノート |
|---|---|
DISTINCTROWS | 重複している行を削除しながら一連の範囲を単一の範囲に結合します。DISTINCTROWS は、テキスト値とインスタンス値を互いに区別できないものとして評価します。指定された範囲に内容が同じインスタンス値とテキスト文字列の両方が含まれている場合は、1 行 (インスタンス値) のみを返します。 |
REMOVECOLUMNS | 参照領域から 1 つまたは複数の列を削除します。この関数は、start_column から始まる number_of_columns 個の列を削除します。 |
REMOVEROWS | 参照領域から 1 つまたは複数の行を削除します。この関数は、start_row から始まる number_of_rows 個の行 (start_row も含む) を削除します。
最初の行 (見出し) を削除するには、行を指定せずに REMOVEROWS を使用してください。 |
TRIMCOLUMNS TRIMROWS | データが制約のない配列数式の結果である場合に、範囲から末尾の空白列と空白行を削除します。 |
TRUNCATEMATRIX | マトリクスから行、列、またはその両方を削除します。 |
UNIQUE | 指定されたキーに従って、各行が一意になるマトリクスを返します。この関数は、指定された列の値に基づいて一意の行のみを返します。この関数は DISTINCTROWS() に似ていますが、UNIQUE() は単一の範囲と列のセットを取得します。 |
整形
以下のようにデータの配置、変換、整理を行って、一貫性を確保します。
- 列を標準化し、必要に応じて新しい列を作成します。
- 各列に一意のわかりやすいヘッダーを追加します。
- 各列を一貫性のある形に整えます。
- 行の重複や欠落がないか再確認します。
- テキスト データの単語と書式設定に一貫性があることを確認します。
- 空白のセルがないことを確認します。
- 必要に応じて、データ値を同じ単位に変換します。
データを整形する場合のデータ操作には、主に以下の 2 種類があります。
- 値固有: アクションはセル内の値に応じて決まる。
- データ配置: この操作は値に依存せず、セル、列、行を別の場所に移動する。
値固有の操作には、ワークシート固有の以下の関数が役立ちます。
関数 | ノート |
|---|---|
CONVERT | 数値を別の単位の値に変換します。 |
DATESBETWEEN | 特定の日付から開始し、特定の日付で終了する日付の配列を返します。各日付の間にはステップ間隔があります。 |
DATESFROM | 特定の日付から開始し、指定した日数だけ続く日付の配列を返します。各日付の間にはステップ間隔があります。 |
IN | 指定した値または値のリストが別の値リストにあるかどうかを判定します。ある場合は真を返します。それ以外の場合は偽を返します。 |
MATCHCOMPOSITE | MATCHCOMPOSITE の一般的なユース ケースは、片方のシートにデータがあり、別のシートの列内に同じデータに関するノートがある場合に、2 つのシートの列データを 1 つに統合することです。MATCHCOMPOSITE は、ソース配列の右側の場所から 1 つまたは複数の列の値をコピーし、ターゲット配列の右側に値を返します。列の複合キーを使用して、コピーしたデータを統合先の正しい行に対応付けます。 |
MATCHEXACT | 指定したソート済みリスト (1 次元配列) 内から、該当する値と完全に一致するものを検索し、その値の位置を返します。この関数を使用して、論理値、数値、またはテキスト文字列を照合できます。この関数は MATCH に似ていますが、MATCHEXACT は以下の点が異なります。
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MHLOOKUP | HLOOKUP の代わりにこの関数を使用することをお勧めします。MHLOOKUP は、テーブルに対して水平方向 (行) のルックアップを実行し、一致するものをすべて返します。MHLOOKUP は HLOOKUP に似ていますが、以下の点が異なります。
|
MVLOOKUP | 特にライブ データを使用している場合は、VLOOKUP の代わりにこの関数を使用することをお勧めします。MVLOOKUP は、テーブルに対して垂直方向 (列) のルックアップを実行し、一致するものをすべて返します。MVLOOKUP は VLOOKUP に似ていますが、以下の点が異なります。
|
REGEXFIND | 正規表現パターンに一致する部分文字列における最初の文字の位置を返します。位置の値は 0 から始まります。 |
REGEXPARSE | パターンとのマッチングにより、文字列の一部を抽出します。 |
SETUNITS | 数値を現在の単位から別の単位に変換します。この関数は CONVERT() に似ていますが、CONVERT() では元の単位と新しい単位の両方の値を指定する必要があります。 |
SELECT | 値に基づいた操作やデータの配置に役立ちます。SELECT 関数は SQL の SELECT ステートメントに似ています。基本的な形式: SELECT column1, [column2], ...FROM table (column は返されるデータ、table は選択元のデータ ソース)。FROM 句には、以下のような値を指定できます。
|
データの配置には、ワークシート固有の以下の関数が役立ちます。
関数 | ノート |
|---|---|
WD.ARRANGECOLUMNS WD.ARRANGEROWS | 既存の範囲から新しい範囲を作成し、指定されたインデックスに従って列または行を並べます。WD.ARRANGECOLUMNS では、ヌルのインデックス値を含めることで、空の列を追加できます。例: =WD.ARRANGECOLUMNS([range],1,2,3,,4) では、3 番目のインデックス値と 4 番目のインデックス値の間に空白の列が挿入されます。 |
CORRELATE | 指定された範囲の行を組み合わせて、新しいマトリクスを作成します。この関数はデータベース結合に似ています。 |
FLATTEN | 指定した階層データに基づいて、拡張されたデータ範囲を返します。この関数は通常、組織のマネージャと社員の情報を展開し、階層のすべてのレベルを表示する場合に使用します。 |
JOIN | 2 つの範囲で内部左結合を実行します。 |
MERGECOLUMNS | 列を新しい範囲に並べて配置することで、列を統合します。 |
MERGEROWS | 行を新しい範囲に上から順に 1 つずつ配置することで、行を統合します。 |
MINUS | 最初の範囲から、指定された他の範囲のいずれにも表示されていない行をすべて返します。 |
SORT SORT2 SORT3 | 既存のマトリクスをソートし、新しいマトリクスを返します。SORT は 1 つのソート方向を受け取り、その方向に基づいて指定したすべての列を並べ替えます。SORT2 は、参照する列とその列のソート方向を指定するために使用するパラメータのペアを受け取ります。SORT3 は、ソート対象となる配列の先頭行はヘッダーであると想定し、結果の一番上にその行を返します。 |
VALUEAT | 列ヘッダーと行ラベルが交差する位置にある値を返します。 |
SELECT | 値に基づいた操作やデータの配置に役立ちます。SELECT 関数は SQL の SELECT ステートメントに似ています。基本的な形式: SELECT column1, [column2], ...FROM table (column は返されるデータ、table は選択元のデータ ソース)。FROM 句には、以下のような値を指定できます。
|
分析
準備したデータを集計して分析する準備が整いました。
最も一般的に使用される分析ツールは、ピボット テーブルです。ピボット テーブルを使用すると、大量のデータを要約して分析することができます。ピボット テーブル ウィザードと詳細パネルを使用すると、ピボット テーブルをインタラクティブに作成して編集できます。また、チャートを作成して、データの関係を視覚的に示すこともできます。
ワークシート固有の以下のデータ分析関数が使用できます。
関数 | ノート |
|---|---|
CAPPEDVALUES | 通常は、期間ごとに定まった値があり、支払が上限に達するとゼロ (0) になる税金の支払や 401(k) 控除、ESPP 控除に使用されます。指定された値の配列から、一連の期間における値の配列を返しますが、その際、その同じ期間に対して、全期間にわたる合計が指定された上限に制限されるようにします。 |
FORECAST.WD.SEASONAL | 指定された線形および非線形の履歴データのパターンを使用して、予測される一連の値を返します。 |
GROUPBY | GROUPBY は強力な関数であり、多くの場合、COUNTIF(S)、AVERAGEIF(S)、SUMIF(S) の代わりに使用できます。GROUPBY はデータを集計し、指定した順序に基づいて結果を並べ替えます。このグループ化は、テーブルで事前定義できるキーに基づきます。または、ワークブックの列を使用してグループ化を定義することもできます。結果は、ソートされたピボット テーブルに似ています。この関数は、多くの場合ヘッドカウント プランニングの一部として役立ちます。 |
SELECT | SELECT 関数は SQL の SELECT ステートメントに似ています。基本的な形式: SELECT column1, [column2], ...FROM table (column は返されるデータ、table は選択元のデータ ソース)。FROM 句には、以下のような値を指定できます。
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ワークシート固有のその他の重要な関数
以下の関数は、データ分析に固有のものではありませんが、あらゆるステップで非常に便利です。
関数 | ノート |
|---|---|
NOTIFYIF NOTIFYIFS | 条件が満たされた場合に通知を送信します。ユーザーにワークブックへのアクセス権があるかどうかに関係なく、ユーザーに通知を送信できます。 |
ONCE | 数式を 1 回だけ計算します。を使用して再計算をリクエストしても、ワークシートで数式の再評価は行われません。ただし、数式を手動で再送信することはできます。例: 揮発性の関数 NOW() でワークブックにタイムスタンプを配置し、そのタイムスタンプが変更されてはならない場合などに、この関数を使用できます。 |