概念: Workday Studio
Workday では、以下の 2 つの方法でインテグレーションを実行できます。
- コネクタ: さまざまな一般的なサードパーティ サービスに接続するパッケージ化されたインテグレーション。
- エンタープライズ インターフェイス ビルダー (EIB): プログラミングなしでインテグレーションを作成するためのシンプルなツール。
Workday Studio は、より高度なインテグレーションを構築、所有、サポートできるようにする 3 つ目のオプションです。これは、Workday によってホストされ、ユーザーに代わって実行されます。コネクタや EIB とは異なり、Studio は Workday に含まれていません。これは、個別にダウンロードする Eclipse ベースの統合開発環境 (IDE) です。テナント内の他のインテグレーションと同様に、Studio で構築したインテグレーションを開始、スケジュール、および監査できます。Studio で作成したインテグレーションは、Studio 自体から、または Workday アプリケーションから開始できます。
Studio の対象ユーザーは、以下のとおりです。
- 開発スキル セットがあるユーザー。
- インテグレーション プログラミングの概念に精通しているユーザー。
- IDE を快適に使用できるユーザー。
Studio プラットフォームには以下の 4 つの主要コンポーネントがあります。
- Studio IDE。
- インテグレーション、コレクション、クラウド リポジトリ。
- Workday アプリケーション。
- クラウド ランタイム。
Studio IDE
Studio は Eclipse ベースの IDE です。以下のインテグレーション フローを構築するために使用します。
- Workday から情報にアクセスする。
- その情報を操作する。
- (任意) その情報を任意の場所に送信する。
Studio には、分割、変換、ルーティングなど、多くのアクションに対するコンポーネントおよびステップが含まれています。Workday 固有のコンポーネントには、Workday が情報をどのように表現するかについての説明が組み込まれています。
インテグレーションを Workday テナントに直接デプロイする前に、Studio でインテグレーションをテストできます。
Studio では、アセンブリ プロジェクトでの Java 拡張機能の使用がサポートされています。ユーザーは独自の Java コードを提供でき、Spring Bean として設定できます。また、サードパーティの Java ライブラリをインテグレーション内にパッケージ化できます。
インテグレーション、コレクション、クラウド リポジトリ
クラウド リポジトリは Workday の用語で、Studio インテグレーション ストレージを意味します。デプロイの前に、Studio によって各インテグレーションがコレクションに割り当てられます。1 つのコレクションに複数のインテグレーションを含めることができます。1 つのインテグレーションは複数のコレクションに属することができます。これは、インテグレーション間やテナント間でアセンブリやサブアセンブリを簡単に再利用できることを意味します。
特定のコレクションのインスタンスは常に 1 つしか実行できません。コレクション内のアセンブリ プロジェクトを変更してプロジェクトを再デプロイすると、以前にデプロイされたバージョンが置き換えられます。
Studio によって Workday クラウド リポジトリにデプロイされるバイナリ ファイルは、CLAR (CLoud ARchive) と呼ばれます。CLAR には以下が含まれます。
- 含まれるインテグレーション プロジェクトのすべてのアーティファクト (assembly.xml、XSLT、テキスト スキーマ ファイルなど)。
- 開発者がインテグレーション プロジェクトに追加したコンパイル済み Java コードまたはサードパーティの Java ライブラリ。
CLAR にはバイナリ オブジェクトとして、Java ソース ファイルのようなソース コード アーティファクトは含まれません。
クラウド リポジトリには、CLAR が暗号化された形式で保存されます。ただし、パスワードなどの情報をインテグレーションに直接保存しないでください。代わりに Workday アプリケーションで機密性の高い情報を設定し、動的に管理できるようにしてください。
Workday アプリケーション
Workday では、インテグレーション システムと呼ばれる抽象化を使用してインテグレーションがモデル化されます。Workday では、インテグレーションごとに以下を指定できます。
- インテグレーションを開始する権限のあるユーザーと、実行中のインテグレーションの権限。
- インテグレーションを実行する際に、さまざまな Workday ユーザーに通知を行う方法とタイミング。
Studio インテグレーションの設計と設定は個別に行うため、設定に影響を与えることなくインテグレーションを再デプロイできます。
さまざまなシナリオでインテグレーションを開始できます。以下が可能です。
- インテグレーションを手動で開始する。
- インテグレーションがイベントとして自動的に実行されるようにスケジュールする。
- ビジネス プロセスの一部としてインテグレーションを自動的に開始する。
- Web サービス クライアントを使用してリモートで開始をトリガし、Workday Web サービスを呼び出す。
Workday
"プロセス モニタ"
レポートを使用して、インテグレーションの実行を監視できます。クラウド ランタイム
インテグレーションが開始されると、以下の処理が行われます。
- インテグレーション イベントが生成される。
- クラウド リポジトリからインテグレーションが取得される。
- クラウド ランタイムと呼ばれる保護された処理リソースのセットが割り当てられる。
- クラウド ランタイムでインテグレーションが実行される。
Workday でインテグレーションを実行できない場合、
プロセス モニタ
が更新され、インテグレーション開始ステータスが "" になります。 Failed
。実行中に外部リソースが使用できないなどの問題が発生した場合、
プロセス モニタ
は終了し、インテグレーション開始ステータスは "" に更新されます。 Completed with
errors
。 以下に指定されたインテグレーションを処理するのは、インテグレーション開発者の責任です。
Completed with errors
。実行に 2 時間以上かかるインテグレーションは終了します。開発者提供の Java コードは通常、ファイル システムまたは Java システムのプロパティの読み取りや書き込みを行うことができません。開発者提供の Java コードは、新しい Java スレッドを生成できません。
セキュリティとプライバシー
Studio では、以下の 2 つのクラウド環境が自動的にサポートされます。
- サンドボックス
- 本稼働
Studio ではアセンブリをオフラインで作成できますが、それらを Workday と統合するには、適切なセキュリティ設定が必要です。インテグレーションはデプロイ後に開始され、インテグレーションを実行するユーザーの認証情報と権限で実行されます。
Workday では、インテグレーションがどのようなもので、何をするために設計されているのかを把握することはできません。期待どおりに動作することを責任を持って確認してください。インテグレーションと Workday テナントのインタラクションは Workday の公開 API を介して行われるため、関連する堅牢性とセキュリティの保証はすべて継承されます。